お化けの話

お化けの話

お化けの話

幼い頃から、私は臆病だった。幽霊やお化けの夢をよく見た。怖くて怖くてたまらず、そのため、夜眠ることを嫌がった。夕暮れ時は、暗闇に怯えた。眠ることは、お化けに追いかけられることであり、それは苦痛そのものだった。体も弱く、病気がちだったし、学力も他の子供たちに比べて劣っていたように思う。

成人してからも、ごくたまではあるが、不気味なるものに夢の中で襲われ、冷や汗をかいて目を覚ましたこともある。ところが、三十を過ぎて、それが少し様変わりしてきた。相変わらず不気味なるものの出場はあるのだが、突然、払はそれに逆襲し始めたのである。

ある時、女の幽霊の首を、右手で力のかぎり締め上げたことがある。目が覚めると驚いた。左の上腕部のあたりが、紫色に変色して、痛みが残っている。つまり、私は幽霊の首のつもりで、右手で自分の左腕を締め上げていたのだ。

さて、この頃から、私の収入は徐々に増え、安定してきたように思う。それは、阿頼耶識との出会いと無縁ではない。一口に言えば、私の人生は、この頃より肯定的へ変化してきていたのだ。幽霊やお化けの夢は、それまでの、私の不安の象徴であったように思う。

この幽霊を締め上げた夢の後、幸運かつ偶発的な縁があって、私の本「強くなる瞑想法」が出版され、それは予想外のベストセラーとなった。その後、まれに、このような幽霊が夢の中に現れることがあるが、そのたぴに私はそれを攻撃し、やっつけようとしいる。

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